好きよ嘘吐き(高校時代の古谷)

裏切り者だって言いたかった。

まどかは少し…泣きたくなる。否、もう泣いてしまったに近いか。瞼をひとつでも閉じれば、この液体がこぼれてしまいそうでこわいのだ。
おれはあの、おれに酷似した生き物が好きで、大好きで、たまらなく、それは、たまらなく、愛すことに近くて、離れることも離れられることも許せないし赦さないのだ。まどかは指の腹で左耳のカフスを触った。肌の熱が伝わって、熱い。
わざわざ外して、右耳につける。響くような音に、まどかはもういやになった。


空が熱くて泣きそう。
えんに会いたかったけど、きみに会うのがちょっとこわい。よ。