そこかしこ(ヨシキ) |
そこまで切るなら全て切って欲しい と ヨシキは少なからず、しかし確実に、思う。 明日がしあわせならそれでいいのだけど… ついでのように感じたわけではなかったが、ついでのように頭が思った。 ヨシキは明日が、自分以外の世界を、全て切断してほしいと思っている。遮断、というよりも、切断。自分達以外存在しなければいい。明日もそれを望めばいい。そして俺にそう、託せばいい。ヨシキは思う。(そうすれば俺は、君のために俺たち以外の全てを、壊せるのに) うなじに口付ける。啄ばむように動いて、目を瞑った。舌を這わせることはしないのだ。ただ、唇を君のうなじに流し、しずかに食む。 明日は気付かないような素振りで、ヨシキの体温と、その感覚を感じた。意識する。ヨシキという存在を。明日は気付かないような素振りで、瞼を閉じた。 きみ以外、いらないというのに |