あの海の先にいきたい


ことりの言葉に契約は一旦眉を顰めた。無邪気に指差し、俺を見る。彼には可能だと、ことりは無意識に思っているのだ。彼には可能だ、出来ないことなんてない。なあ、ええやろう? ことりは首を傾げて契約の眼をじっと見た。…弱い。契約は思い、真っ白い髪をやわく掴むように撫ぜる。「いいよ」。ああ 彼女の髪は、やわらかい。